2020-12-30
油絵のまちがったイメージ、

思ったほどお金がかからない、
油彩はお金がかかるイメージがありませんか、
それは昔の貧乏画家のエピソードが、そのような印象を与えているのだとおもいます、
たしかに近世まで絵具は高価だったようです、
ラピスラズリを原料にしたウルトラマリンは当時金とおなじ価値があったと聞きます、
石、土、象牙を原料にした天然の絵具を安易に庶民が購入するのは容易でなかったことでしょう、
しかし、産業が発展し、安価の絵具が発明されたおかげで、いまではお金がかかることはありません、
5,000円もあれば最低限道具をそろえることができます、
油絵はむつかしくない、
水彩は絵具を水で溶きます、油彩は油で溶くことはご存知ですよね、
油彩の特徴は重ね塗りが出来ること、乾燥に時間を要するため、修正が容易なこと、
このおかげで、間違ったしまっても、手直しができるのです、
よく「油彩は柔軟」といわれます、
柔軟なので、盛ったり、薄くしたり、他のメディアと混ぜたり、たくさんの技法が発明されました、
西洋美術の歴史は油彩の歴史でもあります、
歴史があるだけ、技法が確立されており、論理的にマスターできるのですね、
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