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2021-03-18

新古典主義とロマン主義

フランス革命期の権力の移り変わりに翻弄された美術、

芸術は政治との関係性が深いものです、

18世紀南イタリアのポンペイ遺跡から古代ローマ時代の都市がまるごと見つかったことで、ヨーロッパでは再びギリシャローマ美術ブームが到来します、

フランスではフランス革命が起こり、ぜいたくでだらしないといわれたロココから古代ローマのたくましい芸術を手本とした新古典主義がうまれます、

新古典主義の理想に挑んだダヴィットは時勢に敏感でありフランス革命市民、ナポレオンと時代の勢力にすり寄ります、

ダヴィットの弟子のグロも師匠とおなじくナポレオンの英雄的なおこないを称える作品を何枚も描きました、

さらにグロの弟子アングルは優れた描写力により新古典主義の最盛期を迎えます、

このようにして新古典主義の画家たちは古代ギリシャ、ローマ、ルネサンスなどの美術を模範としながら時代の政治的思想や自分の美を追求しましたが、まもなくその堅苦しい制作方法は変化の激しい時代に合わなかうなりこれに反抗する若い芸術家が出てくることになります、

ダヴィットの新古典主義がナポレオンの敗北と共に衰退の道をたどり始めたころ、もっと自由に空想力にあふれた感性を大事にするロマン主義がうまれます、

グロに才能を認められたにも関わらず、継承を拒むドラクロワは、革新的な色彩感覚で市民を描きます、

ナポレオンの時代は終わり、政治の主役は市民に移り変わり、ドラクロワは一気に有名になるのですが、画壇で繁栄を極めたダヴィットにしてもグロにしても、時代に取り残された末路は悲惨でした、

政治の主役交代がまぐるしく襲ってくるこの時代芸術も漏れずに翻弄されました、美術史の中でも面白い時代です、

王政(フランス革命後)、共和制、帝政、王政、共和制、帝政、共和制へと

時代の主流派に対し反対勢力が対立し、やがて主流派に駆け上がる、

この美術のスタイルは今日21世紀でも変わりがありません、

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