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2021-03-18

モナリザを超えたアート

作者マルセル・デュシャン
制作年1917年
メディウムセラミック製男性用小便器
サイズ61 cm x 36 cm x 48 cm
コレクションオリジナルは消失、レプリカ複数あり

《泉》は1917年にマルセル・デュシャンによって制作されたレディ・メイド作品です、

近代美術から現代美術、ヨーロッパ近代芸術からアメリカ現代美術、視覚的な芸術から観念的な芸術へと価値観が移行するターニングポイントとなる作品であり、それゆえ作者のマルセル・デュシャンは「現代美術の父」「ダダイズムの父」といわれています、

この作品は、1917年4月にニューヨークのグランド・セントラル・パレスで開催された独立芸術家協会の年次企画展覧会に出品予定の作品だったのですが、この展覧会では、手数料さえ払えば誰でも作品を出品できたにも関わらず、《泉》は委員会から展示を拒否されてしまいます、

その後、作品は画廊「291」で展示され、撮影され、雑誌『ザ・ブラインド・マン』上で批評が行われました、

本作は前衛芸術の美術史家であり理論家であるピーター・バーガーにより、20世紀の前衛美術の最も主要なランドマーク作品とみなされております、 

《泉》の功罪

ルネサンス以降の大変革が起きた作品と捉えます、この作品以前はどのようなスタイルであろうと必ず作家により手を加えられたものが作品として成立したのですが、これは店で売っている便器をそのまま美術館に展示しただけのものでした、(レディメイド)

これ以降作品に対する概念が大きくかわり、ここから派生する100以上の文脈へ発展する現代アートの礎になりました、

概念芸術(コンセプチュアルアート)といことばもここから生まれました、

・今日作家とは作品をつくるものではなく、選択するものである、

・作品は目で見て感じるのでなく、目で見て頭で考えるものである、

・その結果、鑑賞者は高等教育を身につけなけらば理解が出来ないインテリのゲーム変貌していった、

もちろんこれに対する反対勢力もうまれるのも美術の流れなのですが、わたしを含めすべての作家たちはこの作品の呪縛にとらわれるのは事実です、

それほど影響力があった作品でることには間違いありません、

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