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2021-04-01

今日の現代アートその2

画像はオルターモダン作家 サイモンフジワラ作品

オルターモダン

2009年ニコラ・ブリオーにより「ポストモダンは終わった」と提唱されました。

それは古代美術ギリシャ、ローマ以降西洋美術の直線的に進行する時間軸での出来事ではなく、まるで別の時間軸で生起するもう一つの世界のことを示しています。
西洋美術史の終焉とも受け取れそうな提唱ですね。
しかし、世界美術の盟主として君臨してきた西洋美術の歴史観はいまはまったく成り立たない、そもそもの方向性を定める軸もゆらいでいるのが現状です。
私たち作家はその確かな活動の土台も失ったような世界で、新しく意味と同時に意味を支える土台をも生成していく活動をしていかなくてはいのではないのでしょうか。
これはアジアの作家にとってはチャンスと見るべきです。

オルターモダンのキーワード 
①    国家間の境界 
グローバルが行き渡った後の多元文化主義のことで、ここではクレオール化を示します。
②    フィクションとしての正当性 
なんでもありの相対主義からは何も生まれなかったとの反省、但し過去の絶対主義への復権を示さない。
③    タイムスペシフィック 
複数の時間、歴史、場をもつ。ポストモダンでは場におけるサイトスペシフィックは実践されましたので、さらに時間と歴史を加えたものになります。
④    自立した物理的支持体や体験に先立つ意味内容に還元できない。
非常に難しい言葉ですが私的には絵画、彫刻、文章単独におきかえてのみでは伝えきれない情報発信ツールの変化と解釈しています。
その他特徴として特定の様式(イズム)をもたない。美術史をツールとして用いる。旅(目的地のない放浪の旅)などです。

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