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2021-04-02

多元主義

この事実はある特定の具体的な事象として記述することをまったく不可能にしてしましました。
ルネサンス、バロックの芸術について書くのと同じ手法で書くことは難しい。
そのため今日の理論家たちは最初から自分の関心領域を狭め、特定の美術運動や流行、あるいは個々の特定する作家の作品に集中することを余儀なくされました。

作品を見渡す限り差異のみ

彼らがなすべきは選択であり、支持する側を見定めて、これに傾倒し責めを甘受する。
自らの選択の一面に対する責めをあるいは推しの作家をアートマーケットで商業的成功に導くための宣伝だけをおこない、他の作家を犠牲にしている責めを。
いいかえればこの多元主義はいかなる記述も究極的に無意味で欲求不満ののこるだけのものにしてしいます。

この欲求不満は自己矛盾、逆説的でかたずけられてきましたが、賢い鑑賞者はすでにこれは真実ではないと気付いているのです。

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